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1976年に最初の住宅VCが誕生し、70年代には3つの住宅VCが、80年代には28のVCが、90年代には69のVCが、2000年代にはこれまで20以上のVCが生まれ、この30年間ほどで120以上の住宅VCが誕生している。いっぽう住宅FCの方はこの間に40社ほどであるので、VCの数はその3倍といったところである。 1990年代に最も多くの住宅VCが生まれているが、これは当時、住宅生産の合理化や、高気密高断熱、高耐久など住宅の性能向上が求められ、個々の工務店ではなかなかその対応が難しかったからである。 しかしこうしたVCの中にはすでに解散しているところも少なくない。現在も住宅VCとして動いているのは30社程でしかない。加盟店が400社以上のものを多い順に挙げるとFPグループ、JAHBnet、WB工法、エアサイクルの家となっており、この4社の加盟店数は合わせて2243社となっている。 さらに加盟店が200社以上のものには、SE構法、イノスグループ、OMソーラー、夢ハウスビジネスパートナー、HPシステム、ハイブリッドソーラー協会、ファースの家があり、この7社の加盟店数は合わせて1836社となっている。 また加盟店が100社以上の住宅VCには、イシンホーム、クリエイトホームズ、ユートピアホーム、セルコホームがあり、この4社の加盟店数は合わせて527社となっている。 これらに続くのはTIP構法、カスタムグループ、IK工法、エアパス住宅、ロケットハウジングシステム、サラサホーム、日本エース会、カトラン、アーデンホームインターナショナル、イングランド・カントリーハウス、スモリの家、あすみ住宅などで、加盟店は100社未満となっている。 こうした30社ほどの住宅VCに加盟している工務店は5300社程である。住宅VCへの加盟には、それなりの企業規模が必要で年間10棟程度以上、売上げ3億円程以上の工務店が加盟対象となる。現状の住宅市場を見ると、年間10棟程以上建設している工務店の数は、全国で1万5000社程でしかない。 また住宅VCには不動産業者や建設業者などから注文住宅ビジネスに新たに参入するために、加盟するところも多いので、そうした加盟店を引いても、加盟に適した規模の1/3程の工務店がすでになんらかの住宅VCに加盟していることになる。 住宅VCの場合、加盟店の独立性が高いので、そこで建設されている住宅のすべてが住宅VCによるものとは限らない。VCにもとづいた住宅建設戸数を、加盟店1社当たり年間10棟程度としたならば、住宅VCの市場規模は、年間5万棟程度と推定される。 このところの注文戸建住宅の市場は36万戸程度であるので、住宅VCの戸建住宅市場でのシェアは、15%程ということになる。
by thirdage
| 2012-06-07 09:06
| VC
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