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イノスグループは、(株)住友林業が1994年に「新世代木造システム」を供給するために組織化したVCである。全国展開の住宅メーカーである住友林業と地域の優良会員建設会社がネットワークを作り、それぞれの長所を活かした家づくりをめざしている。 住宅メーカーの良さは、住宅の知識やノウハウが豊富、最新技術の導入や情報の入手が早い、独自のシステムで品質が安定、保証体制や知名度などの安心感であり、また地域建設会社の良さとして、木を活かした提案が得意、地域特有の気候風土を考慮した家づくり、町並みや暮らし方を熟知したプラン提案、地元だから気楽に声をかけやすい、大工さんも近所だから対応もスピーディー、担当者の転勤などが少ないなどを挙げている。 イノスの家は、住友林業のオリジナル資材や住宅設備機器を使用しており、構造体は乾燥材やエンジニアリングウッドなどの高品質の木材を、住友林業独自のCAD/CAM連動コンピュータシステムで、高精度プレカット加工して、構造計算に基づいて数多くの耐震耐風金物で緊結している。 さらにイノスグループだけでなく住友林業の販売棟数を集積した規模をもとに、オリジナル資材や一流メーカーの資材・設備を、低価格で購入できるシステムが確立されている。 地域の住文化に貢献する家づくりをめざし、先進のシステムとノウハウで、地域の顧客のさまざまな希望に応え、それぞれのライフスタイルに合った最適なプランを提案できるよう、先進のCADシステムを使用して設計を進める。決定されたプランは、綿密な構造計算(耐震、耐風強度)に基づくCAD図面にされ、見積りまでを正確、迅速に行なうことができる。 グループ会員には、基礎研修や技術指導など、20コース以上の研修メニューが用意され、住友林業営業推進スタッフによる営業指導や技術スタッフによる施工品質向上のための現場指導も行なわれる。 売れる商品がないと営業もなかなか難しい、そのためイノスグループとして、時代のニーズに合わせた商品群を独自に開発し、グループ会員に提供している。さらに営業力を高めるため、スタートダッシュ支援メニューで、商談ステップアップの方法や営業ツール活用術、イベント計画などを指導している。 公共建設事業の減少から、新たに住宅事業に進出するためイノスのグループに参加する会員も多いが、すぐに営業活動を行えるよう、商品カタログや詳細な技術マニュアルが提供され、住宅事業に必要な営業力・設計力・施工力が入手することができる。また緻密な施工マニュアルや合理化部材、現場での技術支援などで、施工水準の統一化が図れ、高品質な施工が実現でき、いち早く住宅事業を立ち上げることができる。 住友林業のイノスグループへの建材の売り上げは、2004年度70億2300万円となっている。2000年度には104億6500万円であったが、グループ会員数の減少にともなって毎年減少してきている。グループ会員1社当たりの資材購入費は、年間2300万円ほどである。
by thirdage
| 2012-06-07 09:04
| VC
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