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「住宅品質確保促進法」の住宅性能表示制度では、施工段階における現場検査が施工中3回と完成時1回の計4回が行われている。鹿児島建築市場では、住宅性能表示制度の第三者検査と対応した自主検査が、CAD積算センターの担当者によって、264項目からなるチェックと写真撮影が行なわれている。 さらに「住宅品質確保促進法」に基づく10年間の瑕疵担保責任に対処するため、施工した住宅の設計図書、仕様書、工程写真など住宅に関するあらゆる情報を、イントラネット上での電子地図をプラットホームにして、取り出せるようにしたデータベースサービスも行っている。 もちろんこのデータベースには新築の際の情報だけでなく、顧客からのクレームやメンテナンスの記録、増改築に関しての記録もファイルされる。しかもデータはネットワークセンターのサーバーに保存され、システムオペレータによってバックアップも取られるので安心である。 このほか鹿児島建築市場では、工務店ネットワークならではの、いくつかの試みも始めている。まず大工のマルチプロジェクトコントロールを行って、空き時間がないよう継続して仕事ができるようなスケジュール管理を行い、工期短縮と大工の年収アップを図る試みを行っている。 木工事の標準工期を60日(休日も含め)として年間で6現場で稼動できるようスケジューリングし、従来の4万円/坪といった坪請けから稼動日数に応じた手間請け(1.5万円/日)にすることによって、工法の改善による労務費の削減と大工の年収アップが期待できる。 さらに工務店の資金繰りを改善する、出来高に応じたエスクロウ金融を2003年から鹿児島銀行と提携し始めている。工務店は施主から着手金と中間金の支払いを受ける以外、残りの資金が入るのは完成後になる。資金繰りが苦しい場合には、金融機関からつなぎ融資が必要となり、工務店の大きな負担になっている。 エスクロウ金融は、金融機関が施主から資金を預かり、工務店に出来高払いを行うもので鹿児島建築市場では、IT化された工程管理で出来高計算システムの精度の高め、エスクロウ金融を可能にしている。 また地域産材を活用するため、熊本の製材業者と連携し、木材の産直仕入れを行っている。産直木材は無線ICタグを付けて生産履歴も把握できるようにしている。さらに現場への資材配送車は、帰り便で現場のリサイクルボックスに貯まった残材を回収し、物流調達センターでストックしリサイクル業者に引き取ってもらっている。
by thirdage
| 2012-06-05 13:47
| 工務店ネットワーク
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