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鹿児島建築市場のねらいは、住宅の設計、見積り、資材調達、配送、工程管理といった一連の流れを、インターネットおよびイントラネットを使って、工務店、資材供給業者、プレカット工場、専門工事業者から施主まで含めたすべての関係者が情報の共有化を行うことで、住宅建設のプロセスの合理化を進めようとするものである。 そのためにCAD積算センター、調達物流センター、CSP情報センター(Construction Service Provider)が設置されている。 設計を詰めるまでは各工務店が紙ベース又はCAD等を利用して詰めている。またCADセンターよりの派遣設計士が代行している場合もある。またシステムに用意されている約200の標準プランを利用して、それをカスタマイズして設計提案することもできる。 打ち合わせ段階での積算は建築市場の標準共通仕様部材の単価で行い、特殊建材や部材は各工務店独自の単価で積算している。工務店からCAD積算センターへは、紙ベースあるいは簡易CADで書かれたものが設計情報として持ち込まれる。 CAD積算センターでは、持ち込まれた翌日には、設計と積算を出せるようになっている。平面図・立面図など一連の図面の作成、資材数量データの自動作成、顧客提出用見積書の作成を行っている。CAD積算センターでは、材料費、労務費に分けられた個別のデータが蓄積されており、材工分離の積算を行っている。 またCAD積算センターの見積積算データを使って、どう実行予算管理を行うかは各工務店独自の方法によっている。さらに工事途上での設計変更はなるべく上棟時までとしているが、実際にはなかなかそうはいっていない。それぞれに受注票を施主から頂き個別に見積を出して工事変更し追加工事を行っている。追加工事についても電子商取引が行うようにしている。 CAD積算センターの生成したデータとプレカット工場のプレカットCADとの関係はほぼ自動的なリンクで行える体制にはある。しかし万が一のことを考え、CAD積算センターからの拾い出しとプレカット工場からの拾い出しとをマッチングさせている。これはプレカット工場の拾い出し部材とCAD積算センターや大工の拾い出し部材とで梁や桁などの寸法に違いがあり、これによって単価も変ってくるからである。 プレカット以外の住宅資材は、各工務店からの発注データが物流調達センターでとりまとめられ、建材一次卸問屋や建材メーカーに直接発注される。これにより資材購買コストを約30%下げることができた。
by thirdage
| 2012-06-05 13:45
| 工務店ネットワーク
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