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JAHBnet(ジャーブネット)は、FCでもVCでもないし、ましてRCでもない。注文住宅といった世界ならではの不思議なネットワークである。 FC(フランチャイズチェーン)は、フランチャイザー(本部)でフランチャイビジネスを運営するために開発した商品や仕組みなどのパッケージを、フランチャイジー(加盟店)に独占的に提供し、加盟店は加盟金とロイヤリティーを本部に支払うものである。 フランチャイジーは加盟店が資金を投入して、本部の開発した商標、システム、ノウハウなどを使用してビジネスを行う事業共同体である。しかしフランチャイザー(本部)とフランチャイジー(加盟店)は、あくまでも別個の事業者であるが、消費者から見れば、同一の企業によるレギュラーチェーンのように一体に見える。 いっぽうVC(ボランタリーチェーン)は、各地にある小売店が商品の共同仕入れを目的として結成した共同組織である。共同でまとまって大量の商品を仕入れることにより、個々の小売店では不可能であったメーカーとの直接取引きや価格交渉が可能となる。 VCはFCと違いそれぞれの小売店の独自性が尊重され、看板や商号、経営方針なども独自に決められる。VCには小売店の共同組織が運営するものだけでなく、卸売業者が主体となって運営されているものもある。 またRC(レギュラーチェーン)は、本部である企業が自ら店舗を設え、従業員を雇用して営業するもので、デパートやスーパーマーケットなどがその典型的なものである。 JAHBnet(ジャーブネット)は、ネットワークに参加した工務店に、商品や仕組みなどのパッケージを販売しているが、売り上げに応じたロイヤリティーは必要ないし、参加工務店は、必ずしも同じ商標を使っていない。しかもFCでは一般的であるテリトリー制がない。したがってFC(フランチャイズチェーン)とは違っている。 しかし参加工務店の中には、アキュラホーム「陽向家(ひゅうが)」といった商品名を使っているところもあり、顧客にとってはFCのように見られ、営業マンの接客の悪さからアキュラホームのブランドイメージを下げている場合もある。FCではブランドイメージが下がるのは致命的で、そのため本部によるさまざまなチェックが行われている。 いっぽうJAHBnet(ジャーブネット)が、VC(ボランタリーチェーン)かというとそうでもない。資材の購入にしてもあくまでも斡旋であって拘束するものではない。広告宣伝にしても共有、共用は可能であるが、必ずしも使わなくてもよい。 これもJAHBnet(ジャーブネット)の住宅が、注文住宅であり、しかも特殊な工法ではなくごく当たり前の木造軸組工法を使っているからこそ可能になることである。この工務店ネットワークは、全国統一商品とそれにより実現する資材の一括購入よりは、むしろ地場の工務店の顧客への対応力を活かせるようにすべきであると考えている。
by thirdage
| 2012-06-04 10:26
| 工務店ネットワーク
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