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「MUJI+INFILL木の家」を見て、ほとんどの人はこれが木の家でるとは感じない。材料の質感を与えてくれるのは、外観のガルバリウム鋼板と、キッチンのステンレス、木質系の床だけ、それ以外は壁も天井も階段もすべてが白に塗られ、まったく質感を出していない。しかしMUJIの商品をマッチさせるには、良い選択だったと言えるが、無印良品のMUJIを無地と誤解してしまうほど徹底した無地のデザインとなっている。 IKEAは、住宅の開発にあたり1000人へのインタビュー調査を行い、コンセプトを固めたが、MUJIは顧客ニーズからの発想ではなく、デザインナーがまずスタイルを考え、スタイルの説明のための後付けされたコンセプトと見ている人が多い。 「MUJI+INFILL木の家」のコンセプトは、商品開発のソースではなく、商品説明のメッセージでしかない。MUJIが顧客に提案しているのは住まいのスタイルであって、暮らしのスタイルではない。「MUJI+INFILL木の家」は、コンセプトとして、次の5つを挙げているが、そのためやや理屈っぽいものになっている。 「自在に住みたい間取りに変えられる一室空間」 長く使える箱である「スケルトン」はSE構法により家の骨格である構造自体に強度を持たせているので、壁や間取りにしばられることなく、一室空間をつくり出すことができ、パーテーションや家具などの「インフィル」で、自在に住みたい間取りへと変化させることができる。 「住み心地とコスト面の快適さと安全性」 無駄のない箱型の中に吹き抜けと大きな一室空間をかかえており、住み心地の快適さはだけでなく、シンプルな「木の家」は、建設費、人件費を節減することができる。また構造材に松の集成材を使用し、強度が高いSE構法で安心安全な住宅を目指している。 「景観になじむシンプルなかたち」 外から眺めた「木の家」は、シルバーの箱のような印象で、主張しすぎず、すっきりした美しさをもつ「箱」は、街中でも、住宅街でも、緑の中でも、景観にすっと馴染む。 「自然の力を利用したやさしい家」 日差しの取り入れ方を考えた南向けの庇は、夏と冬とで違う日射量を調節し、自然のエネルギーを最大限に活用する。また小屋裏(屋根裏)の自然換気によって屋根面の輻射熱を逃がし、家全体をムラなく暖める床暖房、断熱機能に優れた外断熱方式の採用で快適な室内環境を保つ。 「個と家族のほどよい空間」 「木の家」には家族が閉じこもってしまう個室がない。コミュニケーションと個人の空間を同時に確保しながら、人とのほどよい距離感を生み出すことができる。さらに、子供の成長や暮らし方の変化にあわせて、いつでも簡単に間仕切りを変えることできる。
by thirdage
| 2012-06-04 09:08
| IKEAとMUJIの住宅
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