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住宅工法のVCには、①通気工法、②ローコスト工法、③金物工法、④金物+パネル工法、⑤パネル工法、⑥耐震工法などがある。 通気工法では、まずエアサイクル産業が、1997年にPCAグループとしてパッシブエアサイクル工法(通気層工法)のVCを始めている。1986年には、ここから脱退したメンバーである識建が中心になって開発した通気工法であるヘルシー工法でヘルシーハウス協会を設立VC展開を始めた。また1996年には、イビデンがTP工法として、それぞれ通気工法によるVCを始めている。 いっぽうローコスト工法では、1986年ロイヤルハウス(株)が本部となり、メーターモジュールの短工期、省コスト住宅工法としてPIV工法を中心にVC展開している。1987年静岡のイデキョウホーム(株)がエフスリー建築協会を設立、イデキョウホームが開発した合理化工法のFⅢ工法の提供を始めたが、現在は解散している。 また1990年には(株)イシンホームが開発した合理化工法であるイシン工法のVC展開を始め、現在168社が加盟している。さらに2001年には、山梨県の全国合理化建物協会が、在来工法と2×4を組み合わせたハイブリッド工法で、坪15万円の住宅と50%以上の粗利をめざすVCを展開、16社が加盟している。 つぎに金物工法では、1996年エヌ・シー・エヌが中断面木質ラーメン工法のSE構法のVCを始めており、現在386社が登録施工店として加盟している。また伊藤忠建材(株)がプレカットと金物によるCP&E工法でのVCを開始し、2000年の建築基準法改正に合わせIK工法としてバージョンアップして、現在78社が加盟している。 1998年島根のカトウ産業が開発した金物によるメタルフィット工法でVCを開始したが、現在は不動産分譲事業を行なっている(株)ゼファーの子会社となり、アメリカでもメタルフィット工法での事業展開を行なっている。 さらに1998年には(株)タツミが接合金物のクレテックを使用したクレテック工法を、また(株)ナムラがスパーウッドJL工法、(株)木質構造研究所が国産杉、LVL、RH金物を使った木質ラーメン工法を開発し、それぞれVCを始めている。 つぎに金物+パネル工法としては、1991年(株)キムラが集成材と金物とパネルを用いたエース工法を日本エース会としてVCを始めている。現在東日本を中心に55社が加盟している。 1996年(株)イー・エイチ・アイが開発した金物と壁パネルを組み合わせたEHハイブリッド工法のイングランド・カントリーハウスのVC展開を開始し、現在33社が加盟している。2002年には、丸山工務店が開発した高気密高断熱のHPパネルとナックル金物によるHPシステムを立山アルミニウム工業(株)に権利譲渡し、(株)ニューホームシステムが設立され、HPシステムとしてVCを開始し、現在217社が加盟している。 また2002年には日東木材産業(株)がロケットハウジングシステム協会を設立しVCを開始し、テラ工法やFFロケット工法など、金物とパネルでの住宅を作るために71社が加盟している。 つぎにパネル工法としては、1997年に仙台のスモリ工業(株)が開発した真壁耐力断熱パネルによるスモリの家のVCを開始し、現在33社が加盟している。また耐震工法として、1993年に日本TIP建築協会が設立され、上西秀夫先生が開発した外壁下地材を斜めに張り、ガセットプレートを用いた耐震住宅のTIP構法のVCを始め、現在95社が参加している。
by thirdage
| 2012-06-07 08:59
| VC
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